余さんの趣味は三味線。30年間、ずっと継続しているそうです。音楽は得意じゃないし、実は歌も苦手…と謙遜する余さんですが、音を奏でる時間はとても楽しく、飽きることがないといいます。

30年もひとつの習い事を続けているというと、とても根気強いという印象をもたれるかもしれません。でも、何もかもが長続きしているわけではないのですよ。私自身はむしろ、3日坊主でいいから、いろいろなことを試してみたいと考えるタイプです。たとえば良いといわれる健康法でも、人によって合う、合わないがあります。お洋服と一緒で、いろいろと試してみて、自分に合うものを見つけたい。だから、とりあえずは3日坊主でいいと思うのです。それを何度も繰り返すことで、飽きずに続けられるものがきっと見つかるはずです。

3日坊主はダメなこと…というイメージがある反面、「3日あれば何とかなる」というのも事実だと思うのです。たとえばダイエットでも、１年も先の壮大な目標を立ててしまうと、なかなか続きません。最初は頑張れても、ちょっと気持ちが弛んで後戻りしたりすると、もうダメだ…と諦めてしまいます。それよりは、とりあえず3日間頑張ってみます。短期ですから、なんとかやり遂げることができます。小刻みにゴールを設定して、とにかく目の前のすべきことに集中する。そうすると、前向きに頑張るしかない、という状況に自分を追い込めるような気がします。