病気や事故など、よくないことが起こりやすいといわれる「厄年」。女性は30代に２度の厄年を迎えます。昔から伝わることだからそれなりに意味はあると思うものの、厄年をそれほど怖いものと感じずに過ごしてきたという余 貴美子さんに、女性の30代について思うことを語っていただきました。

女性の30代は、体調であったり環境であったり、変化が多くていろいろなことが起こりやすい年頃であるとは思います。けれど、いくら自分がその年齢だからといって、同い年生まれの女性がみんな大変なことになるのかといったら、そうでもないはず。 私自身は、人生最大のピンチは毎年やってくる、と思っています。人生ずーっと厄年…というと少し大げさかもしれませんが、今がいちばん大変なときだと思えば、後は上っていくだけ、と気持ちが楽になるような気がするのです。

何か決まった「験（げん）かつぎ」はありますか？ と聞かれることがありますが、特にしていません。もし何かひとつ決めてしまうと、それをしなかったときに今日は大丈夫かしら…などと気になってしまいそうだからです。ただ、ハッピーな縁起は、ありがたくいただくことにしています。たとえばお買い物をしたときにお会計の数字が３並びだったから今日はいいことがありそう、と思うとか。考えごとをしているときにふと時計をみたら３時33分と並び数字で「今が決断のタイミングかな？」と背中を押してもらったり。私は「３」が自分のラッキーナンバーだと信じていますが、数字へのこだわりは、小さな幸せをちょこちょこと感じられるのがいいところです。ほどほどに、ハッピーなことだけを心に留める、そんなおいしいとこどりの縁起かつぎをしています。

次回、後編は
人生の節目、についてです。