世界を舞台に活躍されている人気ヘアメイクアップ アーティスト
"モーリー"こと宮本盛満さんがKoh Gen Doの商品をご紹介。
十数年にわたり使い続けているモーリーならではの使い方や
発見をお楽しみください。
- 東京生まれ、パリ在住。伊藤五郎美容室で技術を学び、1991年に渡仏。
パリを拠点に、パリコレクションやハリウッドなど、世界を舞台に幅広く活躍する傍ら、
数々の専門学校で特別講師も行う。
「美しさとは表面だけでなく、経験や人柄など内面から溢れ出るもの」
その考え方とこだわりは、国内・海外から広く信頼を得ている。
口紅には、顔の印象を変えるだけでなく、内面からあふれる魅力的な女性像を演出する力があると思います。僕は仕事上、様々なイメージ像に合わせてメイクをしなければいけないので、常に30本以上の口紅を用意しています。皆さんはどのように口紅を選んでいますか?無数のカラー展開があるだけに、まだまだ自分に似合う口紅探しをしている方も多いのではないでしょうか?
仕事上、よく『口紅はどの色を選べば良いですか?』という質問を受けるんです。肌の色、流行、服にあわせて…と理屈では幾らでも回答できますが、本音を言うと、まず、気になる色があったら、頭で考える前に
積極的に自分のくちびるで試してみて欲しいです。そもそも色で悩むって「変わることが恥ずかしい」とか、「いつもと違う自分は落ち着かない」とか、きっと頭のどこかで自分のイメージを固定させてしまっているからだと思うんですよね。でも、新しい色を試した先には、必ず新しい発見があります。案外似合わないと思った色がしっくりきたり、今まで着なかった色の服に挑戦できたり。「今日は知的に」「今日はやわらかく」と、シチュエーションに合わせて何色もの口紅を使い分けられる女性って、とても素敵だなって思うんですよね。だって、美容に"絶対"という定義はないんですから。
口紅をつける行為は女性の特権なので、もっと多くの女性にこの特権を楽しんで、潜んでいる魅力を最大限に引き出して欲しいと思っています。
美しくなりたい気持ちが強すぎて、メイク雑誌を真似て、アイカラー、チーク、口紅の色を足しすぎて失敗した経験はないですか? 僕は、オーバーメイクをしている女性に会うと、会話の内容よりも、メイクの方に気が向いてしまうんですよね。笑
客観的に見ていると、色をプラスし過ぎる傾向にある人と、逆に色が足りてない人と両極端ですよね。僕がここで言いたいのは、決して足し算メイクが悪いという訳ではなく、"足したら、必ず、どこかを引く"という計算をして欲しいということです。色が足りない方には、リップだけでもいいから、色を楽しんでみて欲しい。
年齢を重ねた大人の女性の『品格』は、この計算されたバランスのいいメイクで
完成します。
特に、ヨーロッパの女優達はメイクのバランスの取り方がとても上手!
例えば、口もとを赤く仕上げたい時は、目もとはあえてアイラインか、マスカラだけに。目もとを濃く仕上げたい時は、口もとはあえてベージュ系に。どの部分を強調したいかで、それ以外を控えめにするだけでいいんです。この法則でメイクをすると、本来の自分も、自分が強調したいパーツも活かされ、前向きな気持ちになれると思います。
インパクトの強い真っ赤な口紅は、女の子から瞬時に大人のオンナへと強い印象に変わります。いつかは挑戦したいけど、まだまだ赤い口紅に躊躇する人が多いのも事実。Koh Gen Doの【RS201】は真紅ではなく、赤みを帯びたローズ系のカラーだから、強い印象になりすぎない。むしろ、日本人の肌が美しく見えるから、使いやすいですね。
僕が個人的な好みでよく使うのが、【BE403】。やさしさの中に上品なセクシーさがあって、くちびるの体温で溶けると、それがまた何とも言えない上品なくちびるになる。【BE403】は、口もとにそこまでのインパクトをつけない分、アイメイクやヘアースタイリングの自由度が広がって、思い切り腕を振るえるのも好きな理由です。海外モデルにも評判がいいので、帰国するたび、何本も購入してるカラーです。